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カテゴリ:観劇( 46 )

雨に唄えば@シアターオーヴ

いや~人生最高のミュージカル舞台でした!!アダムクーパーが素晴らしすぎですね。ジーン・ケリーのイメージを崩すどころか「ある意味超えたんじゃ?」と思う瞬間が多々ありました。
元々映画の「雨に唄えば」も素晴らしくて、ミュージカルの苦手な私でも大好きな映画の1本として思い浮かぶ金字塔の作品なので期待はしていたんですよ。2014年版は予定が合わず、観てきた友人からの「良かった!すごかった!」の感想だけは耳にしていたんです。
ソファーを倒す有名なダンスシーンはベンチになっていたり、バイオリンタップはかなり端折られたりと、映画との違いも楽しむことのできる場面が満載!12tの水を使った名場面は圧巻でした~!!
アダムクーパーはもちろん素晴らしかったけど、脇を固める役者さん達も素晴らしかったですよ。コズモ役の人なんて映画から抜け出してきたみたいに雰囲気そのままでした。
季節の変わり目だったり、日常のなんやかんやでモヤーっと訳もなくどんよりと元気のなかった状態でしたが、アダムさんのお言葉「人生に対して肯定的になれる作品」を体感することができ、この舞台を観てスカッと元気になりました。これは絶対にオススメの作品です~
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by Happypeas3 | 2017-04-25 20:46 | 観劇

細雪@明治座

桜の咲くいい季節だし、綺麗なお着物でも観に行こうか・・・ぐらいの気持ちで取ったチケット。
明治座ってご年配の方が行く劇場、というイメージで行ったことがなかったのです。ロングランのこの公演、、、平日のせいか7割くらいの入りでしょうか。
一言で言えば、クラッシックなお芝居でした。大仰な音響、豪華な衣装、大きなセット、宝塚バリの濃いメイク。奇をてらった演出もなく、本当に安心して見ることのできる舞台です。新派に近いものを感じました。まさに王道。舞台暗転が多く、その間ものんびり。2時間半のお芝居で休憩1時間という信じられない上演時間に少しため息。ご年配の方には受けがいいと思います。
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劇場を出ると桜並木が5分咲きで美しい。人形町まで来たんだから「清寿軒」には寄らなくちゃ。前日までに予約しとかないと、名物のどら焼きは手に入りません。(お昼までには売り切れ多い)この日は運良く栗饅頭も残っていたのが嬉しかった(残り2個でした)
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志のぶ寿司の総本店もあるので、おいなりさんも買います。今日は柳屋の鯛焼きはパス。急いで家路に着きました。
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by Happypeas3 | 2017-03-31 17:06 | 観劇

足跡姫@東京芸術劇場

中村勘三郎へのオマージュ、として発表したこの作品。
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最初から最後まで、細部まで、今も彼を愛して共に生きている野田さんの思いが溢れている作品でした。これも計算されつくしてのことだと思うけど、歌舞伎座では息子たちが猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)を演じていて、今、毎日この公演をしながら「ほら、つながってるだろ」と、新しい歌舞伎座に立つことのなかった勘三郎さんへ、野田さんは声をかけ続けているんだと思う。
こういう気の利いた洒落を誰よりも面白がり、喜ぶ人だったから。
そして、あの穴は「あの世」にも「歌舞伎座」にも「彼」にもつながっている象徴。
前半の馬鹿馬鹿しく思える言葉遊びや、旬の話題をアドリブっぽく入れる場面・・・面白がる勘三郎さんが目に浮かぶ。一見くっだらないギャグみたいな場面でも、勘三郎さんがやると本当に可笑しかった。彼が一人でこなしていた色んな役割を、今回は古田さんだったり、扇雀さんだったり、野田さんで手分けしてやっているようにも感じた。
それにしても宮沢りえの出雲の阿国の演技が、一見無理のある「2重性」を本物にしてくれていて素晴らしかったなぁ。あれは彼女だから成り立っていた。
妻夫木君の猿若もひたむきで、真っ直ぐで、とても良かったし。
ラストシーンの猿若のセリフは、勘三郎さんを知る人なら泣かずにはおれないと思う。(私も絶対に号泣するのがわかっていたので、マスカラは塗っていきませんでした)
「彼の死がお芝居の続きだったら本当にどんなにいいだろう」と、まだこんなに多くの人が野田さんと同じ思いでいるということ、野田さん、伝わりましたよね?だから涙が止まらなかったんでしょう?
泣きながら、3度目のカーテンコールで一人舞台に手をついていた野田さん。まだ、誰も彼を忘れていないし、彼をこんなにも愛しています。
野田さん、安心してください。あなたの彼への愛は観客の私達と、確かにあの場所で共有できていました。
by Happypeas3 | 2017-03-09 07:26 | 観劇

お気に召すまま@シアタークリエ

演出にトニー賞を受賞した鬼才マイケル・メイヤー氏、音楽には同じくトニー賞受賞の トム・キット氏という触れ込みで、柚希礼音を主役にしたシェークスピアのこの舞台。柚木さんを宝塚時代には拝見したことがなかったので、噂の彼女の輝きっぷりを観ようと軽い気持ちで足を運びました。
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うーん・・・率直なところ「もったいない」というのが一番の感想です。せっかくのシェークピアのセリフの面白さと舞台設定の(ヒッピー文化&サイケ調)ちぐはぐさがまず違和感。奇をてらいすぎて、逆に理解しがたい入り込めない舞台になってた気がしました。合間合間に演奏される謎のバンド音楽もいらなかったなー。衣装もチープな感じだったし、最後に出てくる銀色の張りぼてに至っては「嘘でしょ?」という気分。(結構なチケット代なんですよ~)
橋本さとしさん、横田栄司さん、小野さんといったベテラン俳優の素晴らしさが全く生かされていなかったし、それは柚木さんにしてもそう。彼女のオーラはやっぱりすごくて、彼女が出てる場面と出てない場面とでは全く違うほど華のある方だった。表情のひとつひとつもチャーミングで誰もが好きになってしまう力を持っている人だと感じたのだけど、ストレートプレイヤーとしてはひまひとつ輝き切れていない気が・・・やっぱり踊って、歌って、舞台を駆け回ってこそ彼女の魅力が最大限になるんじゃないかな~と感じましたね。(ミュージカル向き)
最後の口上なる歌の内容も「ヅカファン」を意識したものなのだろうけど、普通の観客からしたらちょっと違和感を感じてしまったんですよ。柚木さんの男装と女装両方観られますよ、という感じもアリアリとしましたしね。
まぁ何んにせよ、「大地真央」さん「天海祐希」さんに通じる素晴らしい華と存在感とオーラのある方なのは間違いないので、これからどう舞台人として変化なさっていくのか楽しみな俳優さんです。
by Happypeas3 | 2017-02-03 07:43 | 観劇

メトロポリス@シアターコクーン

原作は90年前に作られたモノクロサイレント映画。元々SFものが苦手なのに、行った理由は「森山未來が出てる」から。彼の映画やドラマはそんなに見ないのだけど、舞台は出てると観に行っちゃいますね~。あの体の動きを生で見られる「わぁ」という感覚は、他の役者さんではなかなかないのですよ。そして「松さんの歌声を聴けるのもいいな」というチョイスだったのですが・・・
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思っていた以上にきつい世界観で、哲学のような観念的・抽象的セリフ、音楽、動きのてんこ盛りで「これ、万人受けしないのに、よくここ(シアターコクーン)みたいなところでやったよね。っていうか、松さんと未來君の名前がなかったら、成り立たない興行よね・・・」という内容でした。(あくまで個人の感想ですけどね)
学芸大とか、美大の人たちにはすごく受けそうでしたかね~。2時間の前衛アート作品、という感じでした。期待通り未來君のコンテポラリーダンスを堪能できましたし、松さんの美しい歌声も満喫できたのでそれはそれでよし、というお芝居でした。
今回の作品で気づかされたことは「たまには苦手なものをあえて取り入れることの意味」です。自分の好きなものばかり取り入れていると、ストレスはないし快適だけど予想内で物事は終わってしまう。
反して苦手なものから得る感情は普段味あわない「ざらつき」「不快感」「ストレス」だったりするけれど、何、これ?どういう意味?と、理解しようとする感情が湧き出るという発見がありました。
by Happypeas3 | 2016-11-28 09:44 | 観劇

るつぼ@シアターコクーン

数ある戯曲の中でも1番好きかもしれない、アーサー・ミラーの名作。一番最初に観たのは「劇団民藝」のるつぼだったけど、観終わった後の衝撃を忘れることができない。「私が観たかったのはこういうお芝居だ~!」と強烈に感じた作品です。
それを今回こーんな豪華なキャストで観られるなんて、何というワクワク!!と心躍らせて席に着いたのでした。(前から3列目だったので、双眼鏡いらずの最高のポジション)
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期待以上の出来栄えで、本当に素晴らしかったです。キャスティングがハマり過ぎでした。
メインキャストの4名は舞台経験のある俳優ばかりなので、まくしたてるように続く長ゼリフもよどみなく、発声も良く、表情も素晴らしく、日本人ばかりで作っているとは思えないほど時代感、現地感が出ていました。外国の方の演出・美術と、彼らの感性の融合の賜物でしょう。
「今こそ、観てほしい」という堤さんの言葉通り、ポピュリズム、ナショナリズムの影の忍び寄りを感じる今日この頃にこそ、改めて考えさせられるお芝居でした。
by Happypeas3 | 2016-10-10 08:14 | 観劇

娼年@東京芸術劇場

話題の舞台。実は行こうか行くまいか悩んでいたのですが、石田さんの原作だし、演出も三浦さんだったので「これはすごい内容に違いない!」とチケット取りました。(これで三浦さん演出作品を3年連続で観たことになりました)
感想を一言で言うと「松坂くーん!どうしちゃったの?凄すぎるんですけど!!」ということでしょう。若手実力派の中でも確固たる地位を確立し、人気真っただ中の彼がこの役を引き受けたことは、宮沢りえちゃんが人気絶頂でサンタフェを発表した衝撃に近いものがあるのではないでしょうか。
とにかく、原作のイメージを明確にあそこまで舞台化できたのは三浦さんの力量ももちろんでしょうが、俳優さん達の身体を張った、精神状態を振り切った演技によって成り立ったものだということは間違いないでしょう。松坂くん、もうこの舞台の前と後では見える景色が全く違うハズ。もっともっと、演技者として高みに登って行かれることと思います。憧れの江波杏子さんをこの舞台で初めて拝見することになろうとは・・・(驚き)そして、確実にR18だろうこの舞台が何故R15なのかも驚きなのでした。色んな意味で伝説の舞台になりそうな予感です。
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by Happypeas3 | 2016-08-27 19:34 | 観劇

コペンハーゲン@シアタートラム

今回は初のシアタートラム。200人ほど収容の小さな劇場です。このサイズに合った濃密な戯曲が大好きなこのお3人で再演!ということで事前勉強もしっかりして臨みました。
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最前列、センターブロックだったこともあり、とにかく感情の熱がそのままに伝わる贅沢この上ない観劇。ドイツの物理学者ハイゼンベルグと師であるニールスボーアのある1日の再会について描かれたお話しです。
歴史に「もし」はないけれど、当時の優れた科学者たちの多くがユダヤ人じゃなかったら・・・ドイツを支配していたのがヒトラーじゃなかったら・・・最初に原爆を投下したのはアメリカじゃなかったかもしれないし、投下されるのは日本じゃなかったかもしれない。この戦時中の科学者という立場の葛藤と理不尽もさることながら、「学問」を人とは違った形で極めたい、という狂気にも似た気持ちが素晴らしいセリフと演出によく表れていました。
この緊迫した当時の裏事情を知ると、被爆国としては何とも言えない気持ちにさせられる戯曲でもあるし、またそれをこの時期に東京で再演するということの意味も考えさせられ、深く深く心に残るものの多い作品となりました。
いつもチケットを取るときに気を付けているのは、コメディーは初演近く、込み入った内容なら終演近くを取るようにしているのですが、ソワレ最終日の仕上がりは誠に素晴らしく、お3人の底知れぬ実力というものを改めて見せつけられて拍手喝采のカーテンコールで幕はおりました。大人の舞台。
by Happypeas3 | 2016-07-03 12:28 | 観劇

メルシー!おもてなし@PARCO劇場

前回の中谷さんのでPARCO劇場最後かと思っていましたが、思いがけず日程合ってチケット取れたので最後はこのお芝居になりました。
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観劇史上初めて、もぎりの場所から舞台設定始まっていたので「あれ?ここって9Fだよね?」と一瞬戸惑いました。でも、あふれんばかりの花輪といい香りで「合ってる、合ってる」とひと安心。
開演前に座長の中井貴一さんからPARCO劇場に対する思いや、新しい劇場への期待のコメントあり、会場を沸かせてくれていました。これもとってもめずらしいこと。温かい気持ちで始まった舞台は全員が全力出し切り、手抜きなしっ!というパワーある笑いに包まれて、だれることなく最後までお話は進みました。中井さんはもちろん、YOUさん、勝村さん、TEAM NACSの音尾さん、阿南さん全てサイコーでした!!
さすが志の輔さんだな、と思ったのはうらさびれた商店街の人々と、外務省の官僚を対比させた人の思考の違いです。感覚や人情で動く商店街の人たちと、スケジュールや体面や使命で動く官僚の違いがリアルで、でも人に共通する「温かさ」「共感」「感謝」はどんな立場でも変わらない、という落語らしい人情的なオチは良く出来たお話でした。
休憩なしの2時間ちょっと。あっという間に終わってしまいます。
帰りに出口で嬉しいサプライズ。名前の通り、素敵なおもてなしを受けた気分になるお芝居でした。
by Happypeas3 | 2016-06-05 20:32 | 観劇

猟銃@PARCO劇場

PARCO劇場閉鎖前、最後の観劇になりました。
井上靖原作「猟銃」の一人芝居です。初演で評判が良かったので、再演楽しみにしていました。一人であの話を全部?と思っていたら、100分であの内容を中谷さん一人で演じ切っていらっしゃいました。最初は朗読劇の進化版かな?という印象だったのですが、衣装を脱ぎ捨てて次の人格へ変わっていく様はまさに「THE・女優」。
三人三様の女性を見事に演じ分けていらっしゃいました。そして井上先生の美しく深い文章が胸に刺さります。特に彩子を演じている時の中谷さんの素晴らしさ。襦袢から和服を着つつ語りをされるのですが、所作が素晴らしく美しい。そしてその所作と語り口が、彩子という女性の人となりを浮き立たせてラストを迎えます。
一冊の深く美しい小説を読み終えた感覚と、女性の多面性、内面の深さを描いた表現芸術性の高い上質なお芝居を観たという感動で「贅沢な時間を過ごせたなぁ」という満足感がありました。
ただ、席が前過ぎて(前列2列目)舞台装置の変化がわかりにくくて・・・・このお芝居はもう少し後方で観たかったな、という残念さが残りました。内容と演出の静けさがとてもよくマッチしていて、世界観がとてもよく伝わりました。外国の方の演出とは思われないのでした。
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by Happypeas3 | 2016-04-06 17:53 | 観劇