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カテゴリ:観劇( 50 )

プレイヤー@シアターコクーン

イキウメの前田知大さんと長塚圭史さんという最強タッグに藤原竜也が絡むのですから、面白くないわけがありません。長塚さんは「かがみのかなたはたなかのなかに」で衝撃を受け、そういえば「浮標」も凄かったな~と私の中では最高に気になる演出家さんのお一人です。前田さんは「太陽」ですごいストーリーを思いつく人だなぁとリスペクト。演劇とは、かくあるべき、というような典型的な内容でした。
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内容自体はものすごく難解だし、受け取り手に委ねてどうとでも解釈できるストーリーだったと思います。本で言えば、ゴリゴリの純文学という感じですね。
「生」と「死」「正常」と「異常」「この世」と「あの世」色んな境界線があいまいになる感じ。そんなこと、考えもしないで暮らしているけれど考え始めると頭がおかしくなっちゃうよね、というスレスレのところをグイィーと広げて見せられている感じ。長塚さんの演出が素晴らしすぎた👏
そして、藤原君、仲村さんをはじめとする豪華すぎる俳優陣がそれを完璧に見せてくれていました。


by Happypeas3 | 2017-08-16 19:37 | 観劇

ビリーエリオット@赤坂ACTシアター

このキャストで観たかった作品。ミュージカル苦手、とおっしゃっている吉田鋼太郎さんが太鼓判を押されている作品ということもあって、同じくミュージカル苦手の私でも楽しめるだろう!と期待に胸膨らませて足を運びました。
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いや~、凄~く良かったです!!ビリー役では最年長の未来くん、素晴らしかった。少年らしい細い体には、すき間なく筋肉が・・・「本当に本当に練習を重ねた体なんだろうなぁ」ということが彼の体型からも伺い知ることができました。特に未来の自分と空想でバレエを踊るシーンは幻想的で、美しくて、圧巻でした。
そして、何といっても柚希さん!!!ほっんとにお美しい。華がある。歌っても、踊っても、演じても抜群の安定感。カーテンコールのチュチュ姿なんて、思わず共演者の方から「姫!」という掛け声がかかっていましたが、まさにお姫様のように美しかったです。やっぱりこの方、ミュージカルでこそ本領発揮ですね。さすが宝塚で何十年に1人の逸材ですよ!最高に輝いてました。
そして、鋼太郎さんはどんなシーンの演技も素晴らしかったのですが・・・(笑)素に戻ると柚希さんにデレデレの印象( ^^) カーテンコールでのハグは島田さんの時にもしてるのかなぁ?
伺った日はたまたま某企業さんの半館貸し切りだった為、カーテンコールの後、出演者のトークがあって「どうもこんばんは。ビリーを演じました吉田鋼太郎です」の小ボケも冴えてましたね(笑)
他のキャストの方も好演されていて、子供から大人まで楽しめて、泣けて、何かが心に残る素晴らしい作品になっていました。また映画とは違う良さでした。
ただ気になったのが、炭鉱町ということでセリフが一部筑豊弁になっていたのだけど「安易じゃない?別に標準語統一で良かったのに」(実際大人のみで、子供達は標準語)という違和感が残りました。
たまたま最近見たばかりの映画が、当時のイギリスの時代背景を理解するのにとても良かったのです。サッチャー政権と炭鉱町との齟齬、LGBTに対する偏見、厳密に残る階級格差など・・・お陰で閉塞した世界から子供を羽ばたかせたい、という大人達の思いが一層伝わりました。
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by Happypeas3 | 2017-08-06 12:19 | 観劇

髑髏城の七人~鳥~@ステージアラウンド東京

行ってきました、2回目の回転舞台。相変わらず遠い・・・(-_-;)
でも、今回は森山未來&早乙女太一コンビですから、頑張る価値アリですね。舞のような殺陣。そしてビジュアル的にも美しいことこの上なし。とにかく、このお二人の殺陣を見るためだけに足を運んだんですから!そしてその価値は十分にありました。しっかし、未來さんの完全無敵な天魔王ぶりったら非の打ち所がないんですけど~( ゚Д゚)殺陣良し、歌良し、演技良しで本当にどこまで突き抜けて行かれるのでしょうか??日本だけでの評価はもったいないです!是非是非海外でも「森山未來」の名前をもっと馳せて欲しいわ~(と、思ってたら「プルート」再演でイギリス、オランダ、ベルギー公演するんですね。今春、ドイツCeBIT(セビット)のオープニングでも大評判だった未來さん)
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「花」よりエンタメ性が高いと聞いていましたが、期待していたほどでもなく。全体のまとまりとしては「花」の方に軍配が上がった気がします。みなさん大うけだった池田成志さんの場面も、個人的にはツボでなく、失礼ながらちょっとウトウトする場面もあり・・・
でも、大満足でしたよ。とにかく殺陣の場面は目を凝らして、一瞬も見逃すのは惜しい舞台です。
by Happypeas3 | 2017-07-09 21:09 | 観劇

髑髏城の七人~花~@ステージアラウンド東京

新しい演劇の幕開けを感じました!すごいです!
導入部分のストーリーの甘さ、マイクでセリフが割れて聞きづらい等々あり「あれ?大丈夫?360°回るってだけで終わらないよね?」と不安な始まりだったのですが、中盤から後半にかけては360°というステージの醍醐味を満喫できる演出で「さっすが、新感線!こーんなにワクワクさせてもらう舞台って人生でそんなにないよー((+_+))」と鳥肌がたちました。演出の凄さはもちろん、俳優さん個々のポテンシャルの高さが増々作品を輝かせていました✨
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個人的には山本耕史さんの殺陣のかっこよさったら!!殺陣が始まると彼にしか目がいかなくなるほど。人を斬った後で血を衣でぬぐう仕草、サヤに収める前に必ず血を切る仕草まで身についているのは彼だけでしたしね。あれ、多分演出じゃなく自然にやってるんじゃないかな?と思います。佇まいにも重みがあって、絵になる!!どの衣装も着こなしてかっこ良すぎる。最高でした。
あとは成河さん!声音を楽器のようにあやつって、声だけで状況と心情が伝わってくる凄さには何度もドキっとさせられました。すごい俳優さんですね~!
もちろん主役の小栗さん、りょうさん、青木さん、清野さん、近藤さんも役の雰囲気がそれぞれピッタリと合っていて素晴らしかったです。もうね、古田さんは別格(笑)最高です!(笑)
荒涼とした遠い場所に劇場あるので「次回はライブビューでもいいかな」なんて始まる前は思ってましたが、次回の「鳥」も頑張って来なくちゃ~!と気合を入れたのでした。
by Happypeas3 | 2017-05-22 08:15 | 観劇

雨に唄えば@シアターオーヴ

いや~人生最高のミュージカル舞台でした!!アダムクーパーが素晴らしすぎですね。ジーン・ケリーのイメージを崩すどころか「ある意味超えたんじゃ?」と思う瞬間が多々ありました。
元々映画の「雨に唄えば」も素晴らしくて、ミュージカルの苦手な私でも大好きな映画の1本として思い浮かぶ金字塔の作品なので期待はしていたんです。2014年版は予定が合わず、観てきた友人からの「良かった!すごかった!」の感想だけは耳にしていたんですが、想像以上の舞台でした。
ソファーを倒す有名なダンスシーンはベンチになっていたり、バイオリンタップはかなり端折られたりと、映画との違いも楽しむことのできる場面が満載!目玉でもある12tの水を使った名場面は圧巻でした~!
アダムクーパーはもちろん素晴らしかったけど、脇を固める役者さん達も素晴らしかったですよ。コズモ役の人なんて映画から抜け出してきたみたいに雰囲気そのままでした。
季節の変わり目だったり、日常のなんやかんやでモヤーっと訳もなくどんよりと元気のなかった状態でしたが、アダムさんのお言葉「人生に対して肯定的になれる作品」を体感することができ、この舞台を観てスカッと元気になりました。これは絶対にオススメの作品です~
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by Happypeas3 | 2017-04-25 20:46 | 観劇

細雪@明治座

桜の咲くいい季節だし、綺麗なお着物でも観に行こうか・・・ぐらいの気持ちで取ったチケット。
明治座ってご年配の方が行く劇場、というイメージで行ったことがなかったのです。ロングランのこの公演、、、平日のせいか7割くらいの入りでしょうか。
一言で言えば、クラッシックなお芝居でした。大仰な音響、豪華な衣装、大きなセット、宝塚バリの濃いメイク。奇をてらった演出もなく、本当に安心して見ることのできる舞台です。新派に近いものを感じました。まさに王道。舞台暗転が多く、その間ものんびり。2時間半のお芝居で休憩1時間という信じられない上演時間に少しため息。ご年配の方には受けがいいと思います。
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劇場を出ると桜並木が5分咲きで美しい。人形町まで来たんだから「清寿軒」には寄らなくちゃ。前日までに予約しとかないと、名物のどら焼きは手に入りません。(お昼までには売り切れ多い)この日は運良く栗饅頭も残っていたのが嬉しかった(残り2個でした)
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志のぶ寿司の総本店もあるので、おいなりさんも買います。今日は柳屋の鯛焼きはパス。急いで家路に着きました。
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by Happypeas3 | 2017-03-31 17:06 | 観劇

足跡姫@東京芸術劇場

中村勘三郎へのオマージュ、として発表したこの作品。
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最初から最後まで、細部まで、今も彼を愛して共に生きている野田さんの思いが溢れている作品でした。これも計算されつくしてのことだと思うけど、歌舞伎座では息子たちが猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)を演じていて、今、毎日この公演をしながら「ほら、つながってるだろ」と、新しい歌舞伎座に立つことのなかった勘三郎さんへ、野田さんは声をかけ続けているんだと思う。
こういう気の利いた洒落を誰よりも面白がり、喜ぶ人だったから。
そして、あの穴は「あの世」にも「歌舞伎座」にも「彼」にもつながっている象徴。
前半の馬鹿馬鹿しく思える言葉遊びや、旬の話題をアドリブっぽく入れる場面・・・面白がる勘三郎さんが目に浮かぶ。一見くっだらないギャグみたいな場面でも、勘三郎さんがやると本当に可笑しかった。彼が一人でこなしていた色んな役割を、今回は古田さんだったり、扇雀さんだったり、野田さんで手分けしてやっているようにも感じた。
それにしても宮沢りえの出雲の阿国の演技が、一見無理のある「2重性」を本物にしてくれていて素晴らしかったなぁ。あれは彼女だから成り立っていた。
妻夫木君の猿若もひたむきで、真っ直ぐで、とても良かったし。
ラストシーンの猿若のセリフは、勘三郎さんを知る人なら泣かずにはおれないと思う。(私も絶対に号泣するのがわかっていたので、マスカラは塗っていきませんでした)
「彼の死がお芝居の続きだったら本当にどんなにいいだろう」と、まだこんなに多くの人が野田さんと同じ思いでいるということ、野田さん、伝わりましたよね?だから涙が止まらなかったんでしょう?
泣きながら、3度目のカーテンコールで一人舞台に手をついていた野田さん。まだ、誰も彼を忘れていないし、彼をこんなにも愛しています。
野田さん、安心してください。あなたの彼への愛は観客の私達と、確かにあの場所で共有できていました。
by Happypeas3 | 2017-03-09 07:26 | 観劇

お気に召すまま@シアタークリエ

演出にトニー賞を受賞した鬼才マイケル・メイヤー氏、音楽には同じくトニー賞受賞の トム・キット氏という触れ込みで、柚希礼音を主役にしたシェークスピアのこの舞台。柚木さんを宝塚時代には拝見したことがなかったので、噂の彼女の輝きっぷりを観ようと軽い気持ちで足を運びました。
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うーん・・・率直なところ「もったいない」というのが一番の感想です。せっかくのシェークピアのセリフの面白さと舞台設定の(ヒッピー文化&サイケ調)ちぐはぐさがまず違和感。奇をてらいすぎて、逆に理解しがたい入り込めない舞台になってた気がしました。合間合間に演奏される謎のバンド音楽もいらなかったなー。衣装もチープな感じだったし、最後に出てくる銀色の張りぼてに至っては「嘘でしょ?」という気分。(結構なチケット代なんですよ~)
橋本さとしさん、横田栄司さん、小野さんといったベテラン俳優の素晴らしさが全く生かされていなかったし、それは柚木さんにしてもそう。彼女のオーラはやっぱりすごくて、彼女が出てる場面と出てない場面とでは全く違うほど華のある方だった。表情のひとつひとつもチャーミングで誰もが好きになってしまう力を持っている人だと感じたのだけど、ストレートプレイヤーとしてはひまひとつ輝き切れていない気が・・・やっぱり踊って、歌って、舞台を駆け回ってこそ彼女の魅力が最大限になるんじゃないかな~と感じましたね。(ミュージカル向き)
最後の口上なる歌の内容も「ヅカファン」を意識したものなのだろうけど、普通の観客からしたらちょっと違和感を感じてしまったんですよ。柚木さんの男装と女装両方観られますよ、という感じもアリアリとしましたしね。
まぁ何んにせよ、「大地真央」さん「天海祐希」さんに通じる素晴らしい華と存在感とオーラのある方なのは間違いないので、これからどう舞台人として変化なさっていくのか楽しみな俳優さんです。
by Happypeas3 | 2017-02-03 07:43 | 観劇

メトロポリス@シアターコクーン

原作は90年前に作られたモノクロサイレント映画。元々SFものが苦手なのに、行った理由は「森山未來が出てる」から。彼の映画やドラマはそんなに見ないのだけど、舞台は出てると観に行っちゃいますね~。あの体の動きを生で見られる「わぁ」という感覚は、他の役者さんではなかなかないのですよ。そして「松さんの歌声を聴けるのもいいな」というチョイスだったのですが・・・
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思っていた以上にきつい世界観で、哲学のような観念的・抽象的セリフ、音楽、動きのてんこ盛りで「これ、万人受けしないのに、よくここ(シアターコクーン)みたいなところでやったよね。っていうか、松さんと未來君の名前がなかったら、成り立たない興行よね・・・」という内容でした。(あくまで個人の感想ですけどね)
学芸大とか、美大の人たちにはすごく受けそうでしたかね~。2時間の前衛アート作品、という感じでした。期待通り未來君のコンテポラリーダンスを堪能できましたし、松さんの美しい歌声も満喫できたのでそれはそれでよし、というお芝居でした。
今回の作品で気づかされたことは「たまには苦手なものをあえて取り入れることの意味」です。自分の好きなものばかり取り入れていると、ストレスはないし快適だけど予想内で物事は終わってしまう。
反して苦手なものから得る感情は普段味あわない「ざらつき」「不快感」「ストレス」だったりするけれど、何、これ?どういう意味?と、理解しようとする感情が湧き出るという発見がありました。
by Happypeas3 | 2016-11-28 09:44 | 観劇

るつぼ@シアターコクーン

数ある戯曲の中でも1番好きかもしれない、アーサー・ミラーの名作。一番最初に観たのは「劇団民藝」のるつぼだったけど、観終わった後の衝撃を忘れることができない。「私が観たかったのはこういうお芝居だ~!」と強烈に感じた作品です。
それを今回こーんな豪華なキャストで観られるなんて、何というワクワク!!と心躍らせて席に着いたのでした。(前から3列目だったので、双眼鏡いらずの最高のポジション)
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期待以上の出来栄えで、本当に素晴らしかったです。キャスティングがハマり過ぎでした。
メインキャストの4名は舞台経験のある俳優ばかりなので、まくしたてるように続く長ゼリフもよどみなく、発声も良く、表情も素晴らしく、日本人ばかりで作っているとは思えないほど時代感、現地感が出ていました。外国の方の演出・美術と、彼らの感性の融合の賜物でしょう。
「今こそ、観てほしい」という堤さんの言葉通り、ポピュリズム、ナショナリズムの影の忍び寄りを感じる今日この頃にこそ、改めて考えさせられるお芝居でした。
by Happypeas3 | 2016-10-10 08:14 | 観劇