私の本棚

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カテゴリ:本( 226 )

93歳の現役作家

いや~やっと図書館で借りられるようになりました佐藤先生の「晩鐘」。同時に借りた朝井リョウさんの「何様」があまりにつまらなくて途中で頓挫したのに比べ、この作品の面白さに脱帽です。
力強さ、ユーモア、奥深さのバランス、読後にしみじみと広がる「あー読んで良かった」と思える後味。
確かに出会って、そばにいた人たちが次々と消えていく。修羅の現実だったことが全て懐かしい思い出に変わり、感情がフラットになってゆく・・・それが長生きをするという現実なのだと先生は作中で教えてくれます。佐藤愛子にしか書けない作品を、これからも読み続けたいと改めて思いました。
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by Happypeas3 | 2017-04-06 08:20 |

ワクワクからの→忙しい

50代になったらどこかの句会へ入りたいね、と仲良しさんとも話している昨今。この本、とても面白く、興味深く読ませて頂きました。
自由句を詠んできた又吉さんが、定型句へチャレンジしつつ習作していくという内容。季語や詠嘆、切字の使い方など「ほー」と思うこと多く、ワクワクしながら読み終えました。
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で、気づいたのが彼の半端ない言葉のセンス、語彙の多さ、感性の面白さのもとが、やっぱりすごい読書量から来ているということ。ちょくちょく「この感覚は、あの小説に似てますね」とか「ああ、あの本にもこういうのありましたね」というセリフが出てくるんですよ。それが結構マニアックな小説だったりする。「そうよ!やっぱり感性の良さは読書で培われるのよ!!」と再確認し、途端に息子のあまりに貧弱な読書量に愕然( ゚Д゚)
「大学進学に伴う親からのメッセージだと思ってもらおう」と突如「オススメ本」の編纂に取りかかりまして。1日2~3時間。日本の作家(ノンフィクション、ドキュメント系は除く。小説、エッセイに限る)のみ。あ行からわ行まで記憶の限り今まで読んできた本と作者、作者にまつわるミニ情報なども書き加えて1週間かかりました。私は好きだけど、男子は読まないであろう著者(森瑤子、林真理子、平岩弓枝、柳美里など)や、読後にあまり得るものが少ないエンタメ系(西村京太郎、山村美沙など)の著者を抜いて全175名。作品は1人つき平均5~7紹介していますので膨大な数ですよ。まぁ、4年あれば・・・いや、院に行けば6年あれば・・・全部とは言わなくても、多少は読んでくれるかな? すごく頭が疲れた1週間でした。
by Happypeas3 | 2017-02-22 19:47 |

今月に入っての6冊

ある朝「ちぐうしんらいさん」って読んだことある?と息子から聞かれ、何かの暗号かと思いました(笑)何度聞いても、漢字で聞いてもわからない。「世界史の先生が読むべきだって言ってたけど・・・」と不信感の目つき。マズイ。
慌てて読んでみましたよ。ちっとも面白くない。ただ、巻末の解説は為になって、この本がイギリスの宗教改革のきっかけになったということを知ることはできました。
「エアロスミスってこの人からヒントもらった芸名らしいな」という夫の嘘にもまんまと引っかかったくらい無知な私(爆)
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お2人の最新刊。トランプ就任後の見通し等、気になる課題満載であっという間に読了。
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美味しそうなお母さんたちのご飯。並んだ料理を写真で見ると、全て台湾料理なんですよね、当り前だけど。
普通は自分の国のご飯だけ作るんだ・・・改めて日本のお母さんたちのレパートリーってすごいよね!と。
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さらっと読める短編集。移動中向きの文庫。
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数多く出ている貧困を扱う著書としては、身近に感じられる切り口でサンプルも多く取り上げ、良く出来たルポ。
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暁斎展示会に向けて、予習。は~、これを目の前で見れるのね。
ワクワクするなぁ・・・
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by Happypeas3 | 2017-01-17 08:43 |

気分は来年に向かう

年末年始にこういう雑誌をゆっくりチェックして、来年のカレンダーに書き込む作業って、長い休みっぽくて好きです。
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年明けたら早速これ見に行きたい。ちょうど2月に京都へ行く用事もあるし。もうね、東京の混み具合経験したせいか「真冬でもいい」、静かなとこで今度は鑑賞したいですね。
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そして、ちょっと暖かくなる気配の頃、渋谷で「きょうさい」を見たい。
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でも多分、一番の話題はブリューゲルの「バベルの塔」なんだろうな~なるべく早いうちの平日なら混んでないかな・・・
見たいお芝居も早春に目白押しだし、我が家も大きな転換期を迎えそうだし、来年に向けて何だかワクワクしてきました。
by Happypeas3 | 2016-12-29 16:04 |

2016~既読本ベスト5~

1位 文句なしの第1位はこちら。素晴らしい。時代の空気感と熱気、そこに生きる人々の移り変わりが本当に生き生きと躍動感を持って伝わってくる長編です。丁寧に丁寧に再読したくなる1冊に出会えたのは久しぶりのこと。
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2位 言葉の持つ力の凄みを改めて思い起こされる、揺さぶられる1冊。たった31文字で壮絶な過去と、ほんのひとときの安らぎと、血の出るような悲しみと、怒りと・・・いや、すごかったです。
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3位 「マチネの終わりに」が話題になっていますが、私にはこちらの本の方が断然心に沁みました。「そうか、この考え方なら色んなことに合点がいくし、気持ちの整理がつきやすい!」と何だか目からウロコ。
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4位 言わずと知れた今年の大ヒット作品。今と言う時代に相応しい芥川賞で、読むと「うんうん」とみんなを納得させる世界観。村田さんのこれからの作品も心から楽しみですね~
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5位 少年犯罪の加害者になってしまった息子。離婚で別居しているのを理由に「他人ごと」だった息子がいきなり自分の人生を狂わせる・・・父親の身勝手な感情、保身等々がとてもリアルです。母親の身勝手さも。綺麗ごとじゃすまないむき出しのエゴが印象的。子供は大人の感情の犠牲になり、加えて日常の軋轢で心をすり減らし、失っていくのです。様々なことを考えさせられる作品でした。
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by Happypeas3 | 2016-12-16 07:59 |

昭和のおやつ時間がよみがえる

本当に好きですね。食べ物にまつわる本。たぶん幸せな話が多いからだと思います。
この「おやつ」は写真がすごくいいんです。最近のスイーツ本ってすごくお洒落で洗練されてて、ため息が出るほど素敵なものが多いんですけど「美味しそう~」って思えないものが多くて。アートみたいで「あ、食べられるのね?」みたいな。
これは昔、子供の頃うちのあちこちで見かけてた「おやつの景色」がよみがえる写真が多く、しみじみと楽しめました。岡本真菜子さんという写真家さんだそうです。
私の大好きなエッセイ「内田百閒 シュークリーム」も載ってました。
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by Happypeas3 | 2016-11-14 10:24 |

乃南さんスパイラル

乃南アサさんの本は読み始めると止まらなくなる作品が多い。だから忙しい時は手を伸ばさないようにしているのだけど、今回も「あー、ダメだ」と思いつつ手を出してしまいました。
これは現代の若者のあるあるじゃないのかな?と思うリアルさで、恐怖さえ感じてしまいます。
正社員から一度足を踏み外すと、果てのない契約社員・バイト生活が人生から希望を奪っていく。人間の心に希望がなくなった時、こうも不幸が続くのか・・・と暗澹たる気持ちに見舞われます。
最後の最後、希望の光が見えるラストにホッとします。どん底にいても、小さなとっかかりで何とか立ちあがっていくしかないのだな、と教えられる話でした。姉妹作「地のはてから」も続けて読みたい。
あ~、しばらくアサさんスパイラルから抜け出させなさそう~
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by Happypeas3 | 2016-10-28 09:17 |

色々受け取った3冊

これは数ある留学記の中でも素晴らしい1冊だと思います。
彬子女王がこんなにも聡明で、ユーモアのある、チャーミングな方だったんだな、と嬉しい発見でした。
所々出てくる、亡くなられたお父様とのエピソードにはこちらまでもらい泣き。「おとうまのお財布」の話は涙なしでは読めないけれど、本当に愛されていたことの伝わる素晴らしいエッセイでした。
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そして話題のこの本。昔、この方、とっても苦手だったんです。今も好きというわけではないけれど、彼の言ってることには納得することも多く「なるほど、そういう考え方もあるのか」と新しい気持ちにされることが多いです。なんだかんだやっぱり、ある意味影響力は大きい人ですよね。面白いし。
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そして、一度「本物を直接見たい!」とずーっと思っていた深堀さんの発明した絵。この夏念願かなっていくつかの作品を見ることができて「やっぱりすごーい!絵に見えない!!」と興奮したのでした。でも、作品を横から見ると金魚は消えるので「やっぱり絵なんだ」と。
この写真集もホレボレ~。器選びの遊び心もナイスです✨
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by Happypeas3 | 2016-10-17 15:38 |

毒父本ではありません

横暴な父についての回顧録なのかな?と思っていたら、そうではなくて「色々あったけど、あなたの娘で良かったということにしましょう」という佐和子さんからお父様への感謝のお手紙のように感じました。
「ひどい」「よくこんな父でぐれなかった」「信じられない」というご意見も多々あるようですが、こういう父親なんて掃いて捨てるほどいますよ。私もこういうタイプのご年配、身近でよーく知ってます。
でも、阿川弘之の娘だったからこそ、志賀直哉のお宅に伺えたり、遠藤周作、安岡章太郎、北杜夫、吉行淳之介、三浦朱門といった文士の方々との交流を当たり前に持てたわけで、そこは「ただただ横暴」という父親とは全く違う恩恵を受けていると思いました。大変なお父様の分、素敵なお母様にも恵まれて幸せな娘さんだなぁ~と。
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by Happypeas3 | 2016-10-04 08:15 |

はまるシリーズもの

最近見つけて、美味しい小菓子をつまむような気持で読んでいるシリーズものです!表紙の絵もとっても素敵だし、装丁の色合いもいい。
ページの最初から最後までずーっと幸せな気持ちでいられる本ってそうそうありませんから。河出書房さんってところが、またいいな~。
表題にちなんだ食のエッセイを、きら星のごとく贅沢な作家陣がつないでくれている1冊です。
ソファーにごろんと寝そべって、このシリーズを読む時間がこのところ至福の時です。
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by Happypeas3 | 2016-09-19 08:48 |