私の本棚

happypeas.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

カテゴリ:歌舞伎( 23 )

たくさんの幸せをくれた人

今朝早く、信じられない訃報を聞いて、椅子に座り込んでしばらく動けなくなりました。
皆さん一様におっしゃることは同じで「この人のいない歌舞伎はどうなるんだ?」「もったいなさすぎる」「日本の宝だった」「誰にでも愛される人だった」・・・多分どんな美辞麗句を並べても、勘三郎さんのすごさを表すにはどれも不十分なんだと思います。
あの人の舞台を観た人なら全員、得体の知れないすごいものに包まれたことがあるはずだから。
泣けて、悲しくて、懐かしくて「もうあの人のいる舞台を観られないのか」と思うとまた涙が出たけれど、それでも救いだったのは、息子にこの人の舞台を見せてあげていたこと。そのことだけは「本当によかった」と・・・
c0159874_20215546.jpg

息子の10歳の誕生日に、お弁当を持たせて、私は彼を一人浅草の中村座に送りました。理由は親と一緒だとすぐに忘れてしまう1日になると思ったから。演目は法界坊でした。(私は別の日に観た)
小学生4年生が一人、舞台に近い席にいれば自然と目立つので、息子は勘三郎さんに声をかけてもらったのです。「名前はなんての?」
劇中で、勘三郎さんは花道から息子の名前を呼んでくれたらしく、終演後えらく興奮して私に報告してくれました。「良かったね~そんなこと、めったにあることじゃないから!」と2人で喜んだことを鮮明に覚えています。息子にとって、それは今も宝のような1日だし、10年無事に成長してくれた息子への何よりの餞になったと私たち親も感謝しているのです。
それから何度も息子と一緒に勘三郎さんの舞台を観て、平凡な1日を特別にしてもらったこと、忘れません。野田さんと唯一最初で最後共演したお芝居を観られたことも、心の宝です。
何万人、何十万人の人を惹きつけて輝き続けた巨星が消えてしまいました。
たくさんの幸せと感動をありがとうございました。ご冥福を心よりお祈りいたします。
by happypeas3 | 2012-12-05 20:29 | 歌舞伎 | Trackback | Comments(2)

中村勘九郎襲名披露~平成中村座~

先月はスケジュールが合わず、新橋演舞場での襲名披露には行く事が出来ませんでした。で、今月。中村座で「暫」やるんだ~と驚きながらチケットを取りました。
狭い小屋で見る鎌倉権五郎のあの衣装の迫力はすごかったです(^^)しかし海老蔵さん、あの鼻濁音発声は何とかならないものでしょうかね~彼の声を聞くと頭の中であの名曲がいつも流れてくるんですよ「くもりガラスの向こうは 風の街~byルビーの指輪」(笑)
本当に声がガラスの向こう側なんですもん(><)
c0159874_8421634.jpg

それはさておき、勘九郎くん!お父様の若かりし時を見ているような錯覚に陥るほどそっくりです。本当に「勘九郎が戻ってきた!」と思いましたよ。これからまたお父様とは違う勘九郎の歴史を作っていかれることでしょうね。
c0159874_951452.jpg


More
by happypeas3 | 2012-03-22 09:38 | 歌舞伎 | Trackback

坂東玉三郎特別舞踊公演~日生劇場~ 

美しい夢を見た。あれはまさに白昼夢・・・
出演者は一人。舞踊のみ。大舞台で1ヶ月公演を行える人がどこにいるでしょうか?
この方以外では実現不可能な公演が千秋楽を迎えました。
c0159874_18541448.jpg

観るものを圧倒するのはきっと目の前の美しさだけではなく、日々の精進、一期一会の真剣さが痛いほどに伝わってくるから・・・動く芸術、日本の宝ですね。
先日もあるTV番組で「いつか踊れなくなる。そう思ってやってますから」とおっしゃっていましたが、受け手としても「これが最後かもしれない」と居住まいを正して見せて頂く芸です。
玉三郎さんの美意識から「もう踊らない」と決めた最後の鷺娘を観られたことは、私と息子にとって忘れられない永遠の一瞬となって心に残っています。→
鳴り止まぬカーテンコールに応える優雅な楊貴妃・・・幸せな時間でした。
by happypeas3 | 2011-10-26 19:13 | 歌舞伎 | Trackback

八月花形歌舞伎~三部~

久々の歌舞伎です。1年半ぶりくらい?歌舞伎座の改装も大きいですが、なかなか見たい演目と役者さんが揃わずで・・・
幕が上がり、舞台上に裃をつけた皆様がずらりと居並ぶのを見ただけで、胸が高鳴ります。素晴らしい現代劇を見続けても、「やっぱり歌舞伎!」との思いを新たにしました。
さて、今回は楽しい舞踊宿の月と、勘九郎襲名が決まった勘太郎くんがお父様の当たり役に挑戦する怪談乳房榎を観劇。二年前の納涼歌舞伎では勘三郎さんが演じられました。
一言で言うと「お父様に似すぎ!」です(笑)もう、声だけ聞いてたら勘三郎さんそのもの。休養中のお父様にみっちり教わって舞台に上がられたんだなぁ、という完成度の高さ。
目玉の早替わりもお見事で、初役でこの出来栄えはさすが中村屋の大看板をしょってたつ人だからこそ。ただ、何と言うか・・・お父様と比べると遊びの空気感が物足りないのは、勘太郎くんの真面目なお人柄なんでしょうね~。数々の浮名を流した父と、10年愛をつらぬいた息子の差なのかも(^^)勘九郎になってからの成長が益々楽しみな役者さんです。
c0159874_10425988.jpg
お関を演じていた七之助くんも、時々セリフまわしが「どきっ」とするほど玉サマに似ていて「美しさといい雰囲気といい、玉サマの後を追う女形だわねー」とこちらにも惚れ惚れ。
こんなに素晴らしい息子さん達をお持ちで勘三郎さんはさぞ心丈夫なことでしょうね。
by happypeas3 | 2011-08-23 11:03 | 歌舞伎 | Trackback

五月花形歌舞伎 ~夜の部~

既に先週千秋楽を迎えていますが・・・先月歌舞伎座のさよなら公演でベテラン勢が上演した演目を、今月は若手で、という今月の趣向。まんまとはまって、いそいそと演舞場に足を運んだのは私達だけではないはず(^0^)
c0159874_9104984.jpg


More
by happypeas3 | 2010-05-31 09:55 | 歌舞伎 | Trackback

「さよなら、またね」の歌舞伎座

今日でいよいよ千秋楽となりました。30日に閉場式はあるものの、実質的には今日で幕。
c0159874_11152375.jpg


More
by happypeas3 | 2010-04-28 11:09 | 歌舞伎 | Trackback

御名残四月大歌舞伎 第三部の巻

いよいよ残りわずかとなってしまった歌舞伎座公演。今月のチケットは、取るのに随分時間と労力を使ってしまいました。(あ、お金も・・・汗)何とかもぎ取れたものの・・・(笑)
特に三部はプレミアチケットとなり、どんな席でも定価の2倍3倍は当たり前~の状態。
おまけに、助六とくれば花道が見えなきゃ意味がない!ので、ほんと大変でした(--;)
c0159874_11325920.jpg


More
by happypeas3 | 2010-04-11 12:32 | 歌舞伎 | Trackback

二月大歌舞伎 ~夜の部~

夜も大好きな演目揃い。特に籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)は、歌舞伎座ファン投票に私が書いた演目の一つです。
八ツ橋は玉三郎さん、次郎左衛門は勘三郎さんで・・・というのが理想だったので、本当に楽しみにしていました。
c0159874_1692644.jpg
うぅーん、これはもう文句のつけようがない舞台でしょう!
八ツ橋が歯を見せて、妖艶に笑いかける場面はあまりに有名ですが・・・ああ、最高!!この笑顔を見たら、この女(ひと)に狂ってしまうよね、と思わせるのは、やっぱり玉三郎さんの八ツ橋だからでしょう。勘三郎さんの次郎左衛門も、いや、さすが。人間の感情の細かい移り変わりを表現させたら、この人の右に出る人はなかなかいないんじゃないでしょうか?
今回、光っていたのは勘太郎くん演じた治六。主人に対する忠義がとても伝わって、余計に「あわれ」を感じます。

More
by happypeas3 | 2010-02-25 16:32 | 歌舞伎 | Trackback

二月大歌舞伎 ~昼の部~

今月は十七代目 中村勘三郎追善公演ということで、演目も役者さんも豪華!!の一言。早々にチケットが完売してしまったのも納得です。
c0159874_10163251.jpg


More
by happypeas3 | 2010-02-23 10:47 | 歌舞伎 | Trackback

壽新春大歌舞伎

門松の立ったこの歌舞伎座も今年で見納め。最近では一回一回の公演が「あぁ、もうここで見るのは最後なんだ・・・」と貴重な時間に思えます。
c0159874_13483162.jpg


More
by happypeas3 | 2010-01-19 14:02 | 歌舞伎 | Trackback