私の本棚

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カテゴリ:本( 270 )

料理を仕事にするということ

一つ一つは特別難しいメニューではないのだけど…人様のお宅に伺って、パッとその家の冷蔵庫にあるものと、慣れないキッチンと限られた調味料で(←自分が使い慣れていない)これだけの献立は作れないでしょう、普通。
そっかー、食事を作るってことを仕事にするってこういうことなんだね…と感服しかありません。
簡単で見栄えのいいレシピとしても役立ちそう。志麻さんの人気、納得です。
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by Happypeas3 | 2018-04-16 10:46 |

自分の最後は選択できるのか?していいのか?

近頃何かと話題の「安楽死」。ヨーロッパやアメリカでは一部容認されている国や地域があります。本人が薬を飲む所謂「自殺」をほう助するパターンと、医師立ち合いで薬を投与するパターン。日本だと「嘱託殺人」という罪にあたるものです。
実際に安楽死を選択した本人、家族を巡ってインタビューを行ったり、最後の瞬間に立ち会ったりしながらも著者のとまどいは消えません。それは読者としてもそうで。
答えが出ない。そもそも正解が何かもわからない。
それは選択した本人以外、家族もそう。
ただ、日本人なら「愛してるからこそ、家族にはどんな状態でも生きていて欲しい」と思いがちだけど、個人主義が徹底している欧米だと「愛してるからこそ、本人の意思を尊重する」という家族関係の違いがあるのかも…とか、逡巡しながら読み進んだので、読み終えるまで随分時間がかかりました。
病気の苦しみによる「安楽死」だけでなく、少子高齢化が進んで介護離職や老人破産なども深刻化しているので、遠い将来日本でも「寿命を待たない死」の選択が議論されることになるかもしれませんね。
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by Happypeas3 | 2018-03-29 14:19 |

悲しくて、情けなくて

東芝の沈没について何冊かの本を手に取っているところですが…これはとてもわかりやすく、読み物として面白く成り立っています。が、わかりやすいだけに悲しい。こんな事情で19万人を抱えていた巨大企業が沈没したのかと思うと、情けなくて。
と…東電と国策にはやされて
う…浮かれ
し…正気を失った
ば…馬鹿な経営者達
の話。たった10人前後の権力者で会社を潰したんです。
シャープが鴻海に買収された経緯にも東芝と国がかかわっていたとは!笑止千万。
この国は一体誰が、誰のために動かしているのでしょうか?そして、知らないまま、私たちの税金が湯水のように投入されています。東芝の再建に、もんじゅの廃炉に。
一体国民の何パーセントが「原子力を押しすすめてください」と言いました?
とにもかくにも知らないことは恐ろしいことです。知りましょう、何が起こったのかを。
森友なんて、起こるべくして起こったんですよ。
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by Happypeas3 | 2018-03-19 13:32 |

フィギュアスケートの世界を垣間見る

平昌オリンピックが終わってから、フィギュアについての本を何か読みたいな~という気分になり手に取りました。
これは女子フィギュアの世界ですが、本当に大変な世界なんですね。本人の才能、お金、親の尽力、コーチとの相性、チームメイトたちとの微妙な人間関係…
羽生君が試合後のインタビューで「他のことは何もかもあきらめて、手に入れたのがこの金メダルだけです」みたいなニュアンスのことを話していましたが、その言葉の裏にある深い深い意味と、積み重ねられた月日がほんの少し理解できた気がします。
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by Happypeas3 | 2018-03-16 10:54 |

理想の奥様

大好きな藤原美子さんのエッセイ。あとがきで旦那さまの藤原正彦先生も書かれていますが、本当に本を出されるたびに文章に磨きがかかって、手に取るのが楽しみで仕方ありません。
美人でユーモアと知性とウイットに富んだ会話ができ、お料理も上手でピアノをたしなみ、お裁縫もなさる。働く女性でもあり、3人の息子さんをお育てになったお母様でもいらっしゃる。山にも登られるほどの体力もお持ちで、語学も堪能。
まー、こんな奥さんと一度結婚してみたいものです。(←生まれ変わっても絶対こんな女性にはなれないので、男の人に生まれ変わることを望む ^^) 藤原先生、果報者ですね。
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by Happypeas3 | 2018-03-07 11:37 |

二月の勝者

週末はオリンピック素晴らしかったですね~!羽生君、宇野君、まさに二月の勝者でした!
フィギュアのオンシーズンはいつも受験の時期と重なっていて、「試合と試験って似てるなぁ」って毎年熱い思いで観戦しています。
選手も幼稚園ぐらいの頃から練習を始めますが、中学受験の上位校を目指す子も、幼稚園児の頃から芽生えらしきものが見え始めます。それを上手に周りがフォローしつつ、塾に入るパターンが周囲を見ていても多かったですね。やってることは全く違うけど、努力するベクトルはたくさんの共通点があると思います。いくら実力があっても試験で結果が出なければ涙を飲むことになります。何年もの努力の結果は、たった1日で決まってしまうんですよね。中学受験は浪人もできないし…
2020年の大学受験改革を前に、受験事情も随分様変わりしてきているようです。息子の通っていた学校でも、中学部のカリキュラムはもう既に息子達とは違ってきていました。特に英語ですね。
とってもリアルな受験漫画が出たわーと楽しく読ませてもらいました。次巻も楽しみです。
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by Happypeas3 | 2018-02-19 09:37 |

毒親の解毒は難しい

わかりやすいステレオタイプの毒母が描かれていますが、ホラーでもあり、コメディーでもあり、さすが山口さん!エンターテインメント小説として成立してました。
山口さん自身が良好な親子関係だそうですから、取材を綿密にされたのか、毒親によくある特徴をリアルに捉えていました。
私の知る毒親の特徴は「夫婦仲が悪い」「人の悪口、愚痴が異常に多い」「友人がほぼいない」「他者から(世間とかいう)の目を異常に気にする」「人の意見は聞かない(我が道のみが正しい)」「笑顔が少ない」等々ありますが、主人公の毒母に全てぴったり当てはまっていました。
毒親が奪うのは子供時代だけじゃありません。幼少期の記憶と、その頃と変化のない現実が、永遠に被害者を苦しめ続けるのです。そして、加害者にはその自覚がありません。
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by Happypeas3 | 2018-02-13 13:21 |

夫婦の深淵

こちらは久々に読後涙が止まらなかった作品。読み始め、すごく怒りを感じる夫(著書)だったのだが、読み進むにつれ正直すぎる心情の吐露に共感と、同情と。
何とも言えない「夫婦」というものの関係を熟考させられる。ラストは衝撃の悲しみに包まれる。確かにこの夫婦には「本物の愛」が存在したのだ。だからこそ切ない。
過ごした時間は無為ではなかった。
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そしてこちら。表題の「停電の夜に」が秀逸。女流作家ならではの鋭い描写が光る。ただ、同じ夫婦でもこちらは遺恨を残す関係。愛がないのだ。お互いに対して。
いい思い出もたくさんあるはずなのに、過ごした時間全てが台無しになってしまった関係。
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夫婦とはいったい何だろう?と考えさせられる今日この頃。周りでも色々なパターンの夫婦を目の当たりにする。

by Happypeas3 | 2018-02-11 20:23 |

不朽の名作

去年、新訳が出たとのことで久しぶりに読み直してみました。極限の状態で、人間の本性が剥き出しになっていく怖さを少年集団で描いた名作ですね。
10代の時に読んだ時には不気味さと怖さとばかりが印象に残っていましたが、今読んでみると違う視点で多面的な怖さを感じました。今の時代にある意味マッチしているからかもしれません。
ゴールディングがどうしてこの作品を書いたのかと聞かれ、答えたインタビューがあります。
いまや第二次世界大戦は終わり、邪悪なものは破壊された、これでもう安心だ。人間は生来優しく良識のあるなのだから、と君は思っているでしょう。しかし私は知っています。あれがなぜドイツに登場したのか、そしてあれがどの国でも起きうるということをもしも人類が1憶年この星で生きながらえるとしたなら、その長い長い年月を国家的自己満足や愛国主義的愚行の渦の中で費やすことは到底考えられません。1962年
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by Happypeas3 | 2018-02-09 12:18 |

最後はひとり時間を生きる

老年を生きる時、必ずそばにあるもの。それはある種の寂しさと孤独だと思うのです。
壮年期には存在自体、当たり前に思っていた家族や友人も、一時のものであったと…それを知るのが老年期でしょう。そして、その孤独とどう折り合いをつけていくのか、誰も正解は知りません。
桃子さんの日常はひとり時間の日常で、傍から見れば凪ぎのように見えるかもしれない。でも、桃子さん自身の中はめまぐるしい思いが詰まった日常を過ごしているのです。心も距離も離れてしまった子供たちとの関係。姿は見えないけれど、今もなお一緒に生きている亡き夫。過去の思い出。自分の中の知らない自分の声。身の回りの自然。
結局、最後は自分自身とずっと話を続けていくことになるのかもしれないなぁ…なんてことを先輩が教えてくれているようです。でも、この小説から悲壮感は全く感じられず、むしろ瑞々しい感覚が伝わってきたのが素敵でした。
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by Happypeas3 | 2018-02-07 10:52 |